55: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/02/16(金) 22:13
当時、学生だった私は合コンの後抜け出して、男女4人で茅ヶ○の海に行き
ました。深夜ということもあり人影もなく波の音だけが聞こえていました。

私達はビール片手に花火をしたり、トンネルを掘って遊び、アパートに戻った
のは午前3時ぐらいでした。

ところが、アパートの駐車場で一緒に行ったAが「ないっ!ないんだよ!!」と焦
った声を出したのです。
「何がないんだよ!」と聞くと、
「指輪がないんだよ!」というのです。 



たしかにAはシルバーの指輪をいつも着けていたのですが、それがないのです。
Aは「海だ。海で落としたんだ!今から探しに行く!」というのです。
私は「今から行っても無理だ。明日、明るくなってからの方がいい。」と簡単に
言ってしまったのです。
そしたらAは「あれは大事な物なんだ。親友の形見なんだ。」と話し始めました。
私はスッカリ酔いも覚めてしまって、Aの話を聞きました。
「俺が中学生の時、いつもつるんでいた4人がいて、高校も一緒の所に決まったんだ。
高校の入学式の時、一緒に行こうと待ち合わせしていたら一人だけ何時まで経っても
来なかったんだ。俺達は寝坊でもしたんだと思い、3人で入学式に向かったんだ。
結局そのつれは入学式に現れなかった。心配して、そいつの家に行ったらお母さん
が泣きながら出てきた・・・。」

「・・・。」

↓につづく

56: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/02/16(金) 22:13
↑のつづき

「そいつは俺達の待ち合わせに向かう途中事故にあって死んだんだ。その葬式の時、
そいつのお母さんが、そいつがいつも身に着けていた物を俺達3人にくれたんだ。
俺はその時あの指輪を形見としてもらったんだ。」
「だからどうしても探さないといけないんだ。」
しかし、私はもうこの時間に海に行っても絶対に見つけられないと思い、Aを何とか
言い聞かせ明日あさいちで海に行くことになりました。

一夜明け、2人で昨日の海に行きました。トンネルを掘った時にでも落としたのでは
ないかと思い、砂浜まで車を乗り入れました。私は車を降りて水辺に向かおうとすると、
Aが車の横で突っ立っていました。「何してるんだ。」と言うと、「あったぁ。」と言うのです。
私は何を言ってるのだか良く分からず駆け寄ってみると、Aの足の横にその指輪が砂の上に
あったのです。本当にそれは誰かが置いたかのようにそおっと砂の上にありました。

昨日車をとめた所とは全然違う場所だし、大体の場所は記憶していたものの広い砂浜で
車を降りて足を踏み出したその足の横に指輪がある確立は・・・。
私は考えるのを止めました。そしてAのホッとした顔を見てなんだか泣けてきました。

長文になってしまってすいません。
ただこのスレ読んで誰かに話したくなってしまいました。

57: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/02/16(金) 22:49
>>55
>>56
ウ~ン!イイハナシアリガトウ!

59: 名無しさん@お腹いっぱい。 2001/02/16(金) 23:45
俺は基本的に幽霊否定派なんだけど、55・56のような話を聞くと・・・
霊と言ってしまうのはまだ抵抗あるけど、やっぱり何かうかがいしれない
大きな力みたいなのを感じてしまうよ。

61: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/02/17(土) 10:05
絆ってのは目に見えないけど、確かにあるものなんだな。
そんなこと考えました。

62: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/02/17(土) 15:05
生前仲の良かった方の心が亡くなった方の魂を呼び出すんだね。

64: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/02/17(土) 15:46
>>55と同じような話ですが。思い出したので、書きます。
婚約した二人が海に遊びに行った。男の人の家業が破綻して男の人は
婚約を解消しようと心の中で思っていた。婚約者は男の人の母親が
病気で亡くなる前に指輪を貰っており、それを婚約指輪として受け取っ
ていた。
いつ、婚約解消を切り出そうかと思いながら夜の浜辺を歩いていた
男の人に、女の人が叫んだ「指輪がない!!」
男の人は思った。見つからなったら婚約は解消しよう。
死んだ母がそうしろと言っているように思った。

女の人は男の人の思いも知らないまま大事な指輪を無くしたショックで
泣きながら指輪を探した。男の人は見つからない方が彼女の為になる
気がしていいかげんに探した。
月明かりの中、きれいな貝殻が落ちていた。仏壇の母親の位牌の前に
供えようと拾ったその貝殻の下に、指輪はあった。
 二人は結婚、めでたし、めでたし。

引用元: ・◆◇心霊ちょっといい話◇◆