793: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)03:28:37 ID:HOp
まあなんでもいいんだけど
たまたまこのスレが目に入ってしまったので書く
需要なんぞ知らん フェイクとかめんどい
たまたまこのスレが目に入ってしまったので書く
需要なんぞ知らん フェイクとかめんどい
いま無性にサッポロラーメン塩味にキャベツ入れただけのが食いたい
中学生の頃、お昼兼おやつに一人でそれを食べるのがとても楽しみだった
母親が事務やってた小さい事務所でひとりで。なにもわからん、中学生の女子が。
794: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)03:36:55 ID:HOp
「バイトをやらないか。一日500円あげる。お母さんの事務所で手伝ってちょうだい」
何かしらの提案に対して、当時の自分には「やりたい、面白そう、興味ある」と答える以外の選択肢は無かった。
母の機嫌を損ねるとしばらく逆上して面倒なので、兄弟の間では一番のタブーだった。
そこは田舎の県道沿いの、小さな土建会社の事務所で、母はそこの唯一の事務要員だったらしい。
学校から帰ると家でなぜか母が待っていて、中学の制服のまま、車で事務所に連れて行かれた。
本当に何もない、自販機すら見つけづらいような交通量も少ない場所で、何かあって叫んでも誰も来るわけはない。
簡単な表を計算すること。お客さんが来たらコーヒーを出すこと。
それだけ言いつけられて、母はどこかへ去り、迎えが来るまで自分は事務所にひとりで残された。
何かしらの提案に対して、当時の自分には「やりたい、面白そう、興味ある」と答える以外の選択肢は無かった。
母の機嫌を損ねるとしばらく逆上して面倒なので、兄弟の間では一番のタブーだった。
そこは田舎の県道沿いの、小さな土建会社の事務所で、母はそこの唯一の事務要員だったらしい。
学校から帰ると家でなぜか母が待っていて、中学の制服のまま、車で事務所に連れて行かれた。
本当に何もない、自販機すら見つけづらいような交通量も少ない場所で、何かあって叫んでも誰も来るわけはない。
簡単な表を計算すること。お客さんが来たらコーヒーを出すこと。
それだけ言いつけられて、母はどこかへ去り、迎えが来るまで自分は事務所にひとりで残された。
795: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)03:44:33 ID:HOp
「おなかがすいたら、ここのラーメンを作って食べていいからね」
ミニキッチ/ンに置かれたダンボールの中のサッポロ一番塩ラーメンと、冷蔵庫の中のキャベツ。
勝手にガス火と鍋を使って、勝手に自分の食べ物を作って食べていいことが嬉しかった。
この時点ですでに500円のことは忘れている。
いろんなものごとを忘れ、いろんなことに気づかないこと、そして勉強だけが得意な中学生だった。
簡単な計算を済ませて、ときどき来る知らない男の人にインスタントコーヒーを出して帰ってもらう。
それでとても満足していた。何より、事務所には誰も来なくて、とても静かな空間で居心地がよかった。
我ながら眩暈がするが、電話や来客の名前も用件も、メモをするということにすら気づかなかった…
いや、口頭では伝えていたのかもしれない。その頃の記憶はとてもあいまいで、インスタントラーメンの味だけが鮮やかだ。
しばらくして、いつもは母だけが迎えに来る事務所に、会社の社長が一緒に来た。
たぶんその次の日から、もう事務所には連れて行かれなくなった。
ミニキッチ/ンに置かれたダンボールの中のサッポロ一番塩ラーメンと、冷蔵庫の中のキャベツ。
勝手にガス火と鍋を使って、勝手に自分の食べ物を作って食べていいことが嬉しかった。
この時点ですでに500円のことは忘れている。
いろんなものごとを忘れ、いろんなことに気づかないこと、そして勉強だけが得意な中学生だった。
簡単な計算を済ませて、ときどき来る知らない男の人にインスタントコーヒーを出して帰ってもらう。
それでとても満足していた。何より、事務所には誰も来なくて、とても静かな空間で居心地がよかった。
我ながら眩暈がするが、電話や来客の名前も用件も、メモをするということにすら気づかなかった…
いや、口頭では伝えていたのかもしれない。その頃の記憶はとてもあいまいで、インスタントラーメンの味だけが鮮やかだ。
しばらくして、いつもは母だけが迎えに来る事務所に、会社の社長が一緒に来た。
たぶんその次の日から、もう事務所には連れて行かれなくなった。
796: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)04:23:40 ID:HOp
いま自分にわかることは
・母は、経済的事情でいわゆる出戻りをした。母方の祖父母宅に同居、自分たちきょうだいは全員連れてこられた
・出戻りと言っても、最初は父も一緒だった。すぐに出ていったらしい
・どうやら父との離婚が確定する前にここの事務職に就いたらしい。そしてすぐに管理を任された
・会社の社長(祖父と同年代)は、地元の同業種である祖父との面識はあったはず
・祖母と母の関係は最悪で、祖父は孫から見てもあっという間にやつれて空気になった
・母はいつも、会社の車だという高級車に乗っていた
・社長は自分たちきょうだいを自分の子のように思い、彼なりに可愛がろうとしてくれた
・中学生の娘を制服のまま、昼すぎから夜まで一人で、土建系の事務所に放置するのは異常だ。
・どうやら自分は周囲の人々から非常に同情され、悪意から守られ、それなりに忠告すら頂きつつ、
それに対して謝意すら表せずに、ただぼんやりと笑っているしかなかった
・母は、経済的事情でいわゆる出戻りをした。母方の祖父母宅に同居、自分たちきょうだいは全員連れてこられた
・出戻りと言っても、最初は父も一緒だった。すぐに出ていったらしい
・どうやら父との離婚が確定する前にここの事務職に就いたらしい。そしてすぐに管理を任された
・会社の社長(祖父と同年代)は、地元の同業種である祖父との面識はあったはず
・祖母と母の関係は最悪で、祖父は孫から見てもあっという間にやつれて空気になった
・母はいつも、会社の車だという高級車に乗っていた
・社長は自分たちきょうだいを自分の子のように思い、彼なりに可愛がろうとしてくれた
・中学生の娘を制服のまま、昼すぎから夜まで一人で、土建系の事務所に放置するのは異常だ。
・どうやら自分は周囲の人々から非常に同情され、悪意から守られ、それなりに忠告すら頂きつつ、
それに対して謝意すら表せずに、ただぼんやりと笑っているしかなかった
797: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)04:34:15 ID:HOp
思えば、あの当時は家族がみんな、終わらない真っ黒な闇の中に生きていた。
家族として機能していないバラバラの集団の中で、皆が常に不安と恐怖と孤独をかかえつつ暮らしていた。
誰もが悪者になりたくなかった。同情してほしかった。誰かに手をさしのべてほしかった。
明けない夜や終わらない修羅場もある。祖父も祖母も、誰も信じられない闇の中で亡くなった。
紛争の体験記を読んで、当然のようにその場の空気が理解できる自分に気づき、ふとどこかに書き捨てたくなった。
刃物のこと、野犬のこと、不審者の前に置き去りにされた時の身の守り方、
いつもおなかをすかせていて、きゅうりの輪切りに醤油つけたものが夢のようにおいしくてたまらなかったこと…
そのあとなんだかんだあって、家庭は無事に離散しました。
育児に悩み苦しむお母さま方のために、早くスウェーデンみたいに「育児は社会の義務」という考えが根付きますように。
ティプトリーか誰かが描いていたが、未来では「子供を産みの母親が育てる!? 不潔だ!!」ということになっているらしい。
自分の人生を犠牲にして育児をして、自分の老いをよそに若い娘がすくすくと育って、
そんなん、よほど恵まれた環境でなければ、母親は娘を憎むよ。当たり前じゃないか。
まして、母親は自分の父ほどの年齢の男性と愛人関係を結んでいるのに、
娘はそんなことをまるで気づかないふりで読書と勉強だけしてうすぼんやりと笑って過ごしていたら、
そりゃ誰もいない事務所に放置だってしたくなるよ。
そして、事務所に出入りする必要があったはずの社員たちは、みんな直行直帰するよ。
娘と顔を合わせても、気まずくなってすぐに逃げ出すよ。
社長は自分たちきょうだいを孫のようにかわいく思っていたらしいから。
もしも社長がはっきりと「君たちの母親を愛している、大事に思っている」と言ってくれたら、
自分たちきょうだいは彼の前で愛想笑いするだけでなく、感情的に受け入れていたかもしれない。
いや、ご夫人が存命だったはずなので、それはそれで別の修羅場が始まっていたのだが。
おしまい。
家庭板も生活板も、どこも今は往時の勢いを失っているらしいですね。いいことだと思う。
家族として機能していないバラバラの集団の中で、皆が常に不安と恐怖と孤独をかかえつつ暮らしていた。
誰もが悪者になりたくなかった。同情してほしかった。誰かに手をさしのべてほしかった。
明けない夜や終わらない修羅場もある。祖父も祖母も、誰も信じられない闇の中で亡くなった。
紛争の体験記を読んで、当然のようにその場の空気が理解できる自分に気づき、ふとどこかに書き捨てたくなった。
刃物のこと、野犬のこと、不審者の前に置き去りにされた時の身の守り方、
いつもおなかをすかせていて、きゅうりの輪切りに醤油つけたものが夢のようにおいしくてたまらなかったこと…
そのあとなんだかんだあって、家庭は無事に離散しました。
育児に悩み苦しむお母さま方のために、早くスウェーデンみたいに「育児は社会の義務」という考えが根付きますように。
ティプトリーか誰かが描いていたが、未来では「子供を産みの母親が育てる!? 不潔だ!!」ということになっているらしい。
自分の人生を犠牲にして育児をして、自分の老いをよそに若い娘がすくすくと育って、
そんなん、よほど恵まれた環境でなければ、母親は娘を憎むよ。当たり前じゃないか。
まして、母親は自分の父ほどの年齢の男性と愛人関係を結んでいるのに、
娘はそんなことをまるで気づかないふりで読書と勉強だけしてうすぼんやりと笑って過ごしていたら、
そりゃ誰もいない事務所に放置だってしたくなるよ。
そして、事務所に出入りする必要があったはずの社員たちは、みんな直行直帰するよ。
娘と顔を合わせても、気まずくなってすぐに逃げ出すよ。
社長は自分たちきょうだいを孫のようにかわいく思っていたらしいから。
もしも社長がはっきりと「君たちの母親を愛している、大事に思っている」と言ってくれたら、
自分たちきょうだいは彼の前で愛想笑いするだけでなく、感情的に受け入れていたかもしれない。
いや、ご夫人が存命だったはずなので、それはそれで別の修羅場が始まっていたのだが。
おしまい。
家庭板も生活板も、どこも今は往時の勢いを失っているらしいですね。いいことだと思う。
802: 名無しさん@おーぷん 2016/02/03(水)08:02:01 ID:i2S
>>797で最高潮に自分に酔ってるね~wwww
803: 名無しさん@おーぷん 2016/02/03(水)16:56:31 ID:aNn
同じこと思ったw
798: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)06:03:43 ID:jeg
なるほど
799: 名無しさん@おーぷん 2016/02/02(火)07:18:46 ID:8KW
軽いレスをするのが憚られる内容だった
興味深く読ませて貰った
興味深く読ませて貰った
804: 名無しさん@おーぷん 2016/02/04(木)00:41:06 ID:EJ2
衝撃的なことあると茶化してごまかす的な防衛機制あるある
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コメント一覧
日記帳に書けよこういう戯言は
まで読んだ
つまんね・・・じゃなくて余計に訳わからん話になってるな
途中でジェイムズ・ティプトリーJrが出てきて説明は出来ないが何故か納得した。
よくわからん
ってことは解ったんだね!
翻訳して
本人が勉強と読書ばかりというだけあって文才を感じる文章だった。これだけ小説がかった文章なのに創作厨が出ないあたり見事。
男はのんきに産めっていうよな
大学まで出せる経済力の男しか子孫は作れないと思えよ。
うちも毒家族だったからかも。
みそラーメンに人参玉ねぎぶっこんで食べることにする
それで、それしか覚えていない自分こそ、報告者の語りたいことで、そのことに思い当たる人は共感できるんだ。
だいたい状況と人物像が書いてあるんだから、その間を想像で埋めようと思ったら、いくらでもできるよ。
こういうのは通常の文章ではないから、単純化バカには合わない。それだけ。
それだ!
その表現が一番しっくりくるわ
娘「いつもパサパサのめしと……油っ気のないおかずばかりだったから……インスタントラーメンがしみるしみる……!くぅ~!」
社員「ファッ!?なんやこいつ!?ボクもう帰りますわ」
社長「ワイの愛人の子供やん!不憫やなぁ保護するやで~」
娘(マッマと夫婦になってくれたらパッパとして認めるやで…)
完
と思ったらわからない人多数
悪文か
まず創作ではない根拠は、フェイクを入れないと断言してるところ(突っ込まれてもいい自信がある)
自分に酔いまくってるところ(創作で自分の文章に酔うのはさすがに痛すぎて可能性が薄い)の2点
内容は、文章の時間軸がずれている上に主語が抜けているのでわかりにくいが。
お母さんに500円でバイトしない?っていわれて、事務所で表を作ってラーメンを食べてコーヒー入れるバイトをしたって話。
それは、報告者が今思うに、祖父ほどの年齢の愛人になった母親の、若い実の娘に対する恨みによるものであろう。
制服姿の若い娘を、夜まで一人で、見知らぬ男の出入りする人気のない事務所で働かせるのはおかしい。だからそうであろう
自分は会社の社長はもちろん、そこの社員にもそういう目的でつれてこられたと察せされて、彼らに陰ながら守られてきたはずだ
思い返せば色々忠告されていた気がする。
スウェーデンバンザイ
スウェーデンバンザイwww
実父母は残念だけど、社長さん含め理性のある大人達に囲まれててラッキーだったよね。
まあ社長の愛人の娘なんて手出しできないけど。
読書が好きそうだから。
文章が、私は好きだよ。レポートっぽい感じが
全然意味が分からん。
あと小説でもないのに(小説でもわざとらしくて怖気するけど)兄弟をきょうだいと表記していわゆるじょじょーてきな感じ出してんじゃねーよきめえ
ただ単に、中学生の頃に不倫してる母ちゃんに事務所番させられたってだけの話しなんだけどね
喪女視点だとこうなるんだね
サッポロ塩ラーメン
キャベツ入れると
美味しい
多分コレ
でも、バイトがその日で終わったところまでは面白かった
あとは、主観的過ぎて好みじゃないや
自分的には、非常に読みやすくて興味深い文章だった。
創作だろうが実話だろうがどちらでも構わないが、妙なリアリティがあると感じたんだが…
理解できないと、批判的なコメントが多いのにむしろ驚嘆。
さらにシオラーメンがあるなんて知らなかった
今食べようとするとあの粉、揚げた麺のにおいでむかむかする・
・実の両親は仲が悪く、育児放棄されていた
・両親の離婚に伴い母の実家に連れ戻されたが、祖父母と母もまた仲が悪く、頼れる大人は増えなかった
・母は愛人として小さな土建会社に居場所を見つけ、社長と逢引きするため何度も仕事を抜け出していた
・その他の従業員はネグレクトの状況を憐んで、おそらく母に注意したが、それならあなた達が面倒を見れば?というかのように私が放置される場所は祖父母家から事務所へと変わった
・幼少からのネグレクトにより、人との距離感や正常な接し方を知らなかった私は、従業員達に優しくされたり気遣って貰っていたのだということを最近になるまで気付けなかった
・気づいた時、とても悲しく惨めな気持ちになった。こんなことが異常として認知されずに普通の出来事として埋もれてしまう日本の家族の在り方には変わって欲しい