869: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/07/10 08:11
子供の頃、田舎のアパートに引っ越しをしました、そのアパートは大家さんの家の敷地内に建てられていた。
大家さんはおばあちゃんで良く一緒にお話をする仲になります、そして大家さんの家には犬がいた。
大家さんとも犬とも仲良くなった俺は、いつのまにかそいつを散歩させる役になってました。







そこから1時間も歩いたところに吊り橋がありました、といっても鉄筋でできた現代的な橋です。っつーか普通の橋に鉄筋で釣ってあるようにしてある橋。
ただ両脇に金網のフェンスがかなりの高さまでありました。線路ごしに掛かってる橋のような感じです。
そして「川で遊ぶな」「川に入るな」みたいな看板がいっぱいあるのです。
犬は何故かそこは渡ろうとしません。俺が渡ろうとすると猫のように爪を地面にたてていやがります。
そして吠える吠える、普段はクーンクーンと甘えたような声しか出さないのに。
ある時は俺の服のそでの部分をかんで渡らせまいと反対方向に走ろうとしたりしていました。
他の橋ではそんな嫌がることは無かったのにその橋だけそんな挙動。

服のそでを噛まれたときに、連れて帰ってから服がボロってたので大家さんに何かあったのか聞かれて、その橋の事を話しました。
すると大家さんは子供相手にリアルな話をしてくれました。

昔から、何故かそこから飛び降りる人が後を絶たないらしいのです。
その橋は川からの高さが6mぐらい、川の深さは1mも無いでしょう。
はっきり言って飛び込んでも怪我はあっても死ぬことはなさそうな所でなのです。
でも死んでいる人は多いとの事です。
その近辺ではけっこう有名な橋だったようです、まさか俺がそこまで行かないだろうと思って話はしなかったらしい。

後々その近くで友達になった奴もその事は知ってました、そいつが言うには橋の下には死んだ人の名前が血文字で書いてあるとかなんとか。
まぁそれは噂だろうけど異様な金網と橋の近辺の川で遊ぶな系の看板の乱立がその橋の怖さを引き立ててました。

犬には何か見えてたのだろうか?犬スゲー